満点対策

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満点対策

お母さんの胸にグサッとくるようなことばかり話して嫌われちゃっても困るので(笑)、この辺でちょっと無難に受験テクニックの基本なんかについても触れてみることにします。

みなさんはいわゆる「満点対策」というものをご存知でしょうか?満点が100人以上も出るような問題を作ってしまうと、上位で差がつかなくなってしまって選抜試験として機能しません。そこで、誰も解けないような問題をポツポツと入れます。これが「満点対策」です。

この手の問題というのは本来出来る子をやっつける(?)ために入れるもののハズなんですが、実は出来ない子ほどハマっちゃうんですね。悲しいことに。

というのも、出来る子は自分が難しいと感じる問題は「どうせ誰も解けないや」と思ってあっさりと見切ってしまう。これに対して出来ない子は「1問でも多く正解したい」という気持ちが強すぎて、全部の問題を真面目に解きに行ってしまうからです。

「出来ない」という表現自体に語弊がありますが、そこは目をつむっていただくとして、要領の悪さと成績の悪さは相関関係にあるのです。これ、放置すれば下手すると雪だるま式に悪くなります。

また、ちょっと成績が上がりだすと欲が出て、また「満点対策」にハマってしまうようになる。こういうのもよく見られる現象です。こうなるとまさに元の木阿弥ですから、「満点対策」の存在を常に意識しておくことが重要です。では、続きはまた明日。

2012/11/20

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