熱心な親と素直な子供

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熱心な親と素直な子供

「熱心な親と素直な子供」について。

世のお母さん方が家庭教師を選ぶ際に熱心さを重視するのはもっともなことだと思います。しかし、ひるがえってお母さん自身の態度を観察してみると、案外子供への接し方に熱意が感じられないことがあります。こういうお母さんには共通して「子育てを放棄したいから家庭教師を頼む」という発想があるようですが、恐ろしい世の中になったものだと思います。

あるいはその逆に、熱心さに度が過ぎて子供がオーバーヒートしてしまっていることもよくあります。我が子が四六時中勉強していないと気が済まないお母さんのあまりの多さに、だんだん僕も鈍感になってきた気がしますが、勉強は武者修行であってはならないと思います。過ぎたるはなお及ばざるがごとしです。適切な量というものを把握しましょう。

トップ校を受験する生徒でも家庭学習は1日3時間程度で十分なのです。この時間内でいかに密度をあげていくか。それでダメならあきらめる、くらいの視点でちょうどいいのではないかと思います。何事も基本は相手への思いやりです。相手のペースを考えてあげましょう。手首を縄でしばって車にくくりつけてフルアクセルでひきずっている、そんなお母さんを実によく見かけます。しかし、それでうまくいった試しはもちろん一度もありません。

2005/08/14

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