短期記憶と長期記憶

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短期記憶と長期記憶

記憶には、短期記憶と長期記憶の2種類あります。パソコンをお使いのみなさんであれば、メモリとハードディスクといえば分かりやすいかもしれません。

一夜漬けなどで知識を詰め込むときに使われるのが短期記憶。文字通り、短期で消えていく運命にあります。いつまでも記憶に残る、血となり肉となるそんな知識にするには、長期記憶にバックアップしなければなりません。

長期記憶化するもっとも単純で昔から行われている方法は、ずばり「復習」です。何度も何度も繰り返して体で覚える。そんな感覚ですね。今の子向きではありませんが、確実に効果があるのですから、他に方法がなければこれでいきましょう。

ちなみに、むやみに回数を増やすよりも、時期に配慮することで効果が高まるというのは先日お話した通りです。少し前に流行っていたのが「右脳学習」の類のものです。これらは映像化することで記憶保持力を高めようというものです。確かにイメージと結びついた記憶は忘れにくくなるといえます。

いろんな方法があるわけですが、共通して言えることは、結局「いかにして自分を納得させるか」ということだと思います。覚える対象によっても工夫の仕方は千差万別です。みなさんのお子さんにも、ぜひ自分なりの工夫が出来る人になって欲しいと思います。そういったひとつひとつの積み重ねが「考えることの出来る人」にもつながるからです。

2012/11/20

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