推論・分析
コラム算数の発想力で、適性試験ってどんなの?
と思われた方のために。
理科が得意でない人は、国語または社会が得意である。社会が得意でない人は、国語も得意でない。それゆえ、理科も社会も得意でないという人はいない。
この推論は正しいか?
というようなことを問われたりします。この問題は単純な部類ですけどね。高校数学の範囲です。
【解説】
「理科が得意でない人は、国語または社会が得意である」ということは、裏を返すと(「対偶をとる」といいます)「国語も社会も得意でない人は理科が得意である」となります。
ここで得意を○、得意でないを×で表すと
国語× で社会× →理科○ …(1)
ということになります。
さらに「社会が得意でない人は、国語も得意でない」
つまり 社会×→国語× ですから
社会× なら国語× で社会× ということになって、(1)より理科○ となります。
そうすると社会×→理科○ ですから、「社会×で理科×」はありえないことになります。
したがって「理科も社会も得意でないという人はいない」ということになり推論は正しい、ということができます。
2012/11/20